ミュージカル俳優のための基礎発声 ～第２回 呼吸編～

こんにちは。REBELTING ACADEMY NEOトレーナーのKahoriです。
第一回はいかがでしたか？
ミュージカルの舞台で活動してる方や志してる方へ、この記事がお役に立てていたら嬉しいです。

REBELTING ACADEMYで学ぶ生徒さんは、第一線のプロの舞台で活躍する方や、海外の有名演劇学校へ留学されてる方も多く、その発声力や歌声は業界や海外でも絶賛されています。

私も、海外での舞台観劇や留学を経て、日本と海外のミュージカルのレベルの差に悩んできましたが、REBELTINGに出会ってNEOコース1年＋マスターコース半年の1年半で、長年の悩みをすべて手放すことができました。

私が若い頃はREBELTING ACADEMYがなかったので、今ここで学んでこれから活躍できる若い方が羨ましいです！
でも、そのサポートができることが私にとって大きな喜びです。どんどん大きな世界へ羽ばたいて欲しいです。

今回のテーマは、舞台俳優や歌手にとっても基礎トレーニングとして良く行われる「呼吸法」です。

▪️様々な呼吸法

歌う上でも生きていく上でも大切な呼吸。
世の中にはいろんな呼吸法がありますよね。私はヨガインストラクターでもあるんですが、ヨガにもいろんな呼吸法があります。

例えば、お腹を膨らませながらたっぷり吸い、その倍くらいの時間をかけてゆっくり吐く呼吸法、お腹は動かさず肋骨を360度広げるように息を入れる呼吸法。
口から「ハッハッハ」と強く吐く呼吸法、片側の鼻から交互に呼吸法など、本当に様々です。

呼吸法によって、心身における変化も変わります。深くリラックスするため、体を活性化するため、体幹を安定させるためなど、ヨガの場合は目的によって呼吸を使い分けることもあります。

▪️ミュージカルにおける呼吸法

ミュージカルの現場では、声に安定した支えを作るために呼吸法が大事だと考えられています。歌やセリフを最後まで力強く明瞭に届けるため、また豊かな声量で歌うことも息をたくさん使うことが必須だと考えられています。

ミュージカルや声楽、一般的なボイストレーニングでは次のようなトレーニングが基礎として大切にされています。

・腹式呼吸の徹底：胸や肩を持ち上げず、下腹部と背中に息を入れる感覚を養う
・息のコントロール：一息のブレスで長いフレーズを最後まで息が持つようにする
・筋力強化：腹背筋を鍛え、声を長時間キープできる支えを作る

こうした日々の訓練によって、舞台ではセリフも歌も最後の一音まで抜けることなく、安定して聴こえる声が実現します。

▪️REBELTINGでは？

REBELTINGでは、実は「呼吸だけを練習する」ということをしません。

創始者のChico先生は
「人間は本来、生まれたときから完璧に呼吸できる。感情とイメージを持って歌えば、呼吸は自然に整う」と提唱しています。

そのためREBELTINGでは、呼吸法を単体で切り離すのではなく、感情とイメージを使って、声の響きや身体の使い方をマスターしていく中で整えていきます。

▪️BELTの段階での呼吸

BELTを習得中の段階では息の使い方が少し独特です。
この段階では、息をほんの少し「止める感覚」を身につけます。
息を流しすぎると、声帯が勝手に開いてしまいます。そこで、一瞬だけ息を止めるようにすると、力みなく高音を発声することができます。
この「少し息を止める」のは、ベルティングの響きとパワーを最大限に引き出す大切なコツのひとつです。
この感覚をNEOコースの初めのBELT1で習得すれば、その後のフェーズの発声が安定し、表現力の幅が一気に広がります。

▪️ベルティングに必要な後ろのポジション

なんと、Chico先生もヨガインストラクターなんです！

REBELTINGのシンガーのためのワークアウトクラス『リベトレ』には、ヨガのフローを使ったトレーニングもあります。ここではヨガの「ウジャイ呼吸」という呼吸法をしながら身体を動かしていきます。このウジャイ呼吸はベルティングに必要な「後ろのポジション」を鍛えるのに効果抜群です。

ベルティングは喉の前側の力みを手放して、背中側に声の響きを作るトレーニングです。身体で感じたい方は、ぜひリベトレにもご参加ください！

◉Kahoriによる15分無料カウンセリング
https://calendly.com/rebelting/free
ミュージカル志望の方や声に関すること、NEOコースについてなど気軽にどうぞ！

この記事を書いた人

NEOトレーナー　Kahori

プロフィール
ミュージカル女優として、劇団四季をはじめとする舞台で数多くの経験を持つ。主な出演作品は『ライオンキング』『アスペクツ・オブ・ラブ』『ジョン万次郎の夢』など。声の表現力を追求する中でNY留学をするも、発声の課題は解決できず、その後Chico先生の歌声と教えに感銘を受け、REBELTING ACADEMYでの学びを本格的に開始する。