【感想】声楽家がREBELTINGを学ぶ事の有用性
Jun 21, 2025
皆さん、こんにちは!
5月の帰国対面レッスンを受講していただいた声楽専攻のお客様から感想が届いたので皆さんにシェアしたいと思います。
テノール歌手のベルカントのレッスンでも同じような感想をいただいたことがあります。
T/Aさんありがとうございます。以下メールで頂戴した内容(原文)です。
私は、Chico先生のREBELTINGは、声楽家にとって非常に素晴らしいスキルだと考える。
なぜなら、REBELTINGは「魂の歌」であり、「本来の自分の声で歌う」ものであるからだ。
要するに、
『裏声で魂なんて歌えんのじゃ!あほーーーーー!!』
と言いたいだけなのであるが、せっかくの感想なので、長く書かせていただこうと思う。
私が、4年いた日本の音大では、クラシック志望もミュージカル志望も、入学したら、全員が声楽(クラシック)専攻になる。
その、声楽界で、第一に先生から教わるのは、「地声ではなく、裏声で歌う」だろう。
最初は、裏声で歌ったほうが「オペラっぽい」し、それっぽいので、まぁ、良いが、そのせいで、「裏声至上主義」になっている、生徒や先生方も少なくない。
自身は声楽専攻の中では「芯のある声」だと教授の方にほめられたりしたが、正直なところ、私は常に、99%の裏声で歌っている気持ちであった。
そして、当時の私も、99%裏声に「感情」や「意志」を表現することは難しいと感じていた。ただ、HOW TOが分からなかった。
悲しみも苦しみも、愛する気持ちも、裏声になると薄くなって、空間に溶けていってしまう。
よく声楽の先生方に言われたのは、「良く、きれいに歌えているけど、感情をだして」だ。
今、当時を振り返ってみると、先生も分かっていなかったのだな。と思う。
なぜなら、海外で"長年"活躍した声楽の先生は、「後ろの空間が使えている」のである。
REBELTING とまではいかないだろうが、
海外で"長年"活躍してる日本人(声楽)は、歌声の背後への伸ばし方、身体から離れた響きある声を使っている方が100%である。
(しかし、声楽家で後ろを使える人は、天才タイプか勘が良いタイプの為(?)総じて教え方がフワフワしている、「後ろに空気をまわして!」「天使の輪!上に!」等、しまいには「?なぜできない?」と首をかしげられていまる。)←私の鈍感さがダメなのかもしれない、、、イヤッ、ソンナコトハナイ!
逆に、後ろの空間/身体から離れた響き、それがないと、世界では、活躍できないのだろうと私は推察する。
つまり、REBELTINGは、世界で生きていこうと考える、未来のオペラ歌手にも必要な事だと、言える。
また、1ヶ月前に、Chicoさんとの個人レッスンで「感情を声に出す」やほんの少しのREBELTINGを体験した。
そのあとに、旅行先の徳島にある、珈琲屋さんで一曲歌ったのだが、驚いた。
声に力みがあまりなく、後ろに響きがまわるのだ、世界が広くなる感覚を感じたのだ。
そのあとも、珈琲屋さんの方に気に入られて、2曲くらい歌わせてもらった。
「彼女は、成功するかもしれない。」との嬉しい言葉まで、もらえた。
この言葉は、Chico先生と出会わなければ、もらえなかった言葉なので、感謝を申し上げる。
珈琲屋さんに「歌って!」と言われたときに、私が最初に思ったことは、「Chico先生に教わったことを試してみよう。」だった。
私は、大学を卒業してすぐ、アサリのように口を閉ざし、歌うことをやめた。
親が私の歌を嫌いだったのもある。(「うるさい」とか、母は私の歌と自分の歌を比べて「あなたは、いいわね?」と皮肉を言ったり、私が歌うと声をかぶせてきたり、私が歌をやめたら何故か嬉しそうにしてたり、、、)
また、日本の声楽教育に限界を感じていたのもある。「なんで感情がのらないの?」と先生に言われ、知り合いには「ああ、ザ 声楽家って感じだね(よくある声だねの意味)」、先生と同じ歌い方の生徒達がロボットに見えた等、自己否定の毎日であった。
一番、キツかったのは、歌っても歌っても、「誰かに歌わされてる、私はただの器で意志はなくていいのかな?教授には、ほめられてるのに苦しい。この声は私じゃない!!」となっていた事だ。
そりゃ、歌いたくなくなるのも分かっていただけると思う。
でも、Chico先生と出会って、徳島にいって、歌って、初めて、声楽に私の感情が少しのったような気がした。
歌うことが好きになれた。「私が私の意志で歌ってるんだよ!」と嬉しくなった。
以上の事から、Chico先生のREBELTINGは、私を含め、声楽家にとって非常に有用なスキルだと考える。
私は、アルバイトでもなんでもして、とりあえず、REBELTINGにぶっこめ!Chico先生がなんとかしてくれるから!
と、最後にChico先生まかせな発言をして、感想文を閉じようと思う。
ありがとうございました。
明日もよろしくお願いいたします。
(621ベルティングワークショップ・ブートキャンプ参加)
T・A
T/Aさん、素敵な感想を頂きありがとうございました!
REBELTING ACADEMYには現役音大生や、音大出身の方も多くいらっしゃいますが皆さん声を揃えて仰るのが「大学では人数が多いから個人ではきちんと発声を見てもらえない」「地声で歌える先生がほぼいない」ということです。
ベルティングボイスはPOPSだけではなく、ミュージカル・オペラの方にも様々な効果をもたらすことがT/Aさんの感想でよりリアルに感じてもらえたと思います。
T/Aさん、2025年7月からスタートするワンボイスNEOでお待ちしています!